[じっちゃま語録 2020/2/20]景気拡大局面後、利下げに注意

じっちゃま(広瀬隆雄さん)はYouTubeで動画配信をされている。そこでは株式投資の概念をわかりやすく解説されており、相場における大局観の読みがとても参考になる。

今回は、2020/2/20「いまはバブル相場の何合目?」のまとめ。

広瀬隆雄氏
コンテクスチュアル・インベストメンツLLC マネージング・ディレクター

米国株のテーマ、銘柄分析の第一人者。米国をはじめとする世界の政治・経済に精通し、グローバル投資、新興国市場にも明るい。1959年、広島県生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業。S.G.ウォーバーグ証券(現UBS証券)、ハンブレクト&クィスト証券(現J.P.モルガン証券)を経て現職。
出典:楽天証券トウシル

じっちゃまの解説にプラスして各図表を掲載。

じっちゃまの意図を読み違えたり、私の主観で各図表を説明している部分もあることは了承願いたい。

目次

バブル相場に突入している

(2020/2/20時点の配信、下記図表のオレンジ枠あたり)
僕は、いまはバブル相場に突入していると思う。しかしこれは悪いことではない。

あとはひょっとしたら3~4年くらい、この相場が続くかもしれない。

今回記事にした「じっちゃまの配信」は下記図表のオレンジ線で囲ったところ。このあとコロナショックが起きたが、これは誰にも読めなかったと思う。

私が大切にしたいのは、じっちゃまの大局観。またコロナショックは「プロでも読めないことがある」という当たり前のことを再認識させてもらえた。

グラフ:TradingView

「マルチプル・エクスパンション」と 「マルチプル・ コントラクション 」

マルチプル・エクスパンション・・・株価収益率(PER)が上昇する状況。

マルチプル・コントラクション・・・株価収益率(PER)が下落する状況。

強気相場の局面では、マルチプル・エクスパンションはどんどん拡大していく。弱気相場の局面ではPERの圧縮が起こる。

アメリカ株で、今回マルチプル・エクスパンション・が起こり始めたのは、僕は2019年11月頃からだと思っている。

現在のPERは18.9くらい。過去5年間の平均は16.7。だからやや割高。でもバブル相場の場合、20~27とか平気で行く。だからマルチプル・エクスパンションが起こったから「もう危ない・もう売る」ということは今は考えるべき局面ではないと思う。

我々が大相場という表現を使う場合、必ずマルチプル・エクスパンションを伴っている。だからマルチプル・エクスパンション が始まった初期段階は、株の買い時として非常に良いとき。

PERが上がっているからもう売りだというのは、あなたの先入観でしかない。歴史観が足らない。

マルチプル・エクスパンションは何年も続く。逆にマルチプル・コントラクションも何年も続く。

日本株を見てほしい。1990年にバブルがはじけてから、それ以降PERが安くなったからといって「もう安いそろそろ買いだ。もう安いそろそろ買いだ」と言って、買ってはやられ買ってはやられ、それを続けてきた。

だからマルチプル・コントラクション、つまりPERが圧縮している環境で、安易な気持ちではやめに出動したらスパーンとやられる

PERがただ安いというだけで買う愚かさ。それをよく心に銘記してほしい。

同様にPERがちょっと高くなっているなということで、もう売りだというのはこれはど素人の発想。

景気拡大局面のあと、最初の利下げに注意

長い景気拡大局面の後で、FRBがちょんと利下げに転じたとき、株が買いだったかというとそうではなかった。メタくそボロボロだった。

その好例がリーマンショック。だから「利下げ=良いね」ではない。利下げだからと言って自動的に喜ぶ奴はバカ。相場の歴史を研究していない。

大きな景気拡大局面のあとの最初の利下げは、非常に恐ろしい、やばい局面。

[米FF金利と長期金利、NYダウ推移:2004年1月~2021年3月]出典:楽天証券トウシル

出典:楽天証券トウシル

(2020/2/20時点の配信)
2019年の11~12月くらいは、僕はアメリカ株に非常に強気だった

その理由は、市場参加者が予想する将来のFFレート(政策金利)と、パウエル議長が言っていたメッセージ「当分の間、金利はまったく動かしません」が、ぴったり心の位置が合っていた。

だから僕は株が買いだなと思ったわけ。しかしそのあとで「①米中貿易戦争が長引いた、②新型肺炎の材料、③今の中国経済はボロボロで韓国日本も悪いと思う」。

それらの影響で、市場参加者とパウエル議長の想いがズレてきた(市場参加者は早い利下げを望むようになった)。

FRBの次の一手は利下げ。しかし長い景気拡大局面のあとに利下げをするのはデンジャラスなこと

「危険、危険、危険」。僕なんかは利下げが始まると頭の中でサイレンが鳴り響いている。

パウエル議長が市場にどういう風にコミュニケートするのか。「安心して、心配しないで。秩序だって粛々と小刻みにゆっくり着陸させますから」というメッセージをきれいに出していかないといけない。

それをパウエル議長は去年やったのに、また一から出直しのような形に今なっている。だからもう一回市場をなだめる工作をゼロからやり直さなくてはいけない。

ということで中央銀行の采配としては、ギクシャクした展開になると僕は予想している。

しかし全体感でいえば、まだバブル相場に入って、野球でいえば2回の表や裏。そのくらいだと思う。だからまだずっと先があると思う。まだまだバブルは終わらないと僕は思う。

追記(2021/12/12)

結果としては、この配信後に(2020/2/20「いまはバブル相場の何合目?」)、コロナショックが起きている。オレンジ枠が配信したあたり。

グラフ:TradingView

もし配信後に、株式投資フルポジションだった場合、大きな損失を被っていたことになる。

しかし、じっちゃまの大局的な相場観はとても勉強になると、今あらためて思う(これほど概念をわかりやすく解説してくれている人はあまりいない)。

これらのことから学べる事

① 最後の判断は自分でする。
② 株式市場に絶対はない。

当サイトは銘柄推奨はしていません。投資判断は自己責任でお願いします。

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