騰落レシオ 株式市場の過熱感①
騰落レシオとは
「株式市場が短期的にどう動くか」を判断するのに便利な指数指標があります。
今回はそのうちのひとつ「騰落レシオ」です。
騰落レシオとは、市場の過熱感を見る指標で、いわゆる買われすぎ、売られすぎを見るためのテクニカル指標です。値上がり銘柄数/値下がり銘柄数を計算してパーセント表示するかたちが一般的です。
引用:SMBC日興証券
騰落レシオの具体例
騰落レシオといえば、一般的には「25日騰落レシオ」が一番注目されています。
もう少し具体的に説明します。
騰落レシオの値を知るには、今なら「nikkei225jp.com」さんのサイトが一番わかりやすいです。

上記図の一番上では(2022/7/22)の「25日騰落レシオ」の値が「130.28」とわかります。
これは直近営業日25日のプライム市場の「値上がり数合計÷値下がり数合計×100」で算出されています。
一般的に「25日騰落レシオ」では、80以下で売られすぎ120以上で買われすぎの目安
ですので、(2022/7/22)の「25日騰落レシオ」の値が「130.28」というのは、かなり過熱感があるということになります。
私が参考にしている目安
私の場合、定期的に見ているのは、「25日騰落レシオ」と「10日騰落レシオ」です。
<私が参考にしている目安>
一番重視「25日騰落レシオ」
80~90以下で売られすぎ、110~120以上で買われすぎ
補完として活用「10日騰落レシオ」
50~60以下で売られすぎ、150~180以上で買われすぎ
例えば、2022年春の事例です。※ 15日・6日騰落レシオは私は見ていないので伏せてあります。

赤枠のところでは、「25日騰落レシオ」が80台と売られすぎ感がありました。
加えて「10日騰落レシオ」もやや売られすぎの値。
その後の日経平均株価は9連騰しており、その間の上げ幅は2842円でした(黄枠)。
騰落レシオと株価指数の関係がわかりやすい事例でした。
騰落レシオは、数ある指標のひとつなので、これだけで判断するのは危険です。
私の場合は、「25日騰落レシオ」を一番重視して、補完として「10日騰落レシオ」を見ています。この感覚が近年はしっくりきています。
コロナショック時の騰落レシオ
「25日騰落レシオ」は、一般的に80以下で売られすぎの目安です。
しかし、2020年3月のコロナショック時には、50を突き抜けました。

数年に一度あるかないかだと思いますが、ショック時には「25日騰落レシオ」が50~60台をつけることがあるということは、頭の片隅に入れておくといいかもしれません。
騰落レシオの値を知るには
一番見やすいのは「nikkei225jp.com」
あとは「マネックス証券」の口座を持っている場合、「マーケット情報>日経平均>指標(騰落レシオ)」で「東証プライム・スタンダード・グロース」の値が見れます。
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